協会について
会長あいさつ

代表理事会長
小森 洋志
公益社団法人愛知県不動産鑑定士協会のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。
不動産鑑定士は、法律に規定された国家資格であり、不動産の経済価値を判定する高度の専門職業家として、不動産の鑑定評価を行うために必要な資格です。不動産の鑑定評価は、国や都道府県が公表する地価公示や地価調査等の公的土地評価をはじめ、不動産の売買・賃貸、融資の際の担保評価等、様々な場面で活用されており、また不動産鑑定士は不動産の鑑定評価にとどまらず空家等の有効活用に関するご相談など、不動産全般に関するコンサルティング業務も行っております。当協会は、不動産鑑定士が組織する愛知県内唯一の公益社団法人であり、不動産鑑定評価制度の普及啓発、不動産に関する無料相談及び不動産鑑定評価に関する調査・研究など様々な公益目的事業を遂行しております。
また令和6年に発生した能登半島地震で甚大な被害をもたらした市町に対して当協会からも多くの会員が住家被害認定調査の支援活動を通じて行政への協力を行い、被災者支援の一助となるべく尽力をしてまいりました。今後も専門職業家として社会貢献活動にも積極的に取り組んでまいります。
さて、アフターコロナで緩やかに回復をしていた日本経済はインバウンド需要の大幅な回復や大手半導体会社の進出によって急激な地価上昇を見せている地域はあるものの、近年は原油や原材料の高騰、円安の進行等により様々な物 ・サービスの価格が上昇し、消費や経済への影響が大きくなっていることもあって、全国的な地価の上昇傾向にも少し陰りが見え始めております。
県内を見ると東海地区の玄関口である名古屋駅は世界に冠たるスーパーターミナルを目指しており、新幹線や地下鉄など9路線が乗り入れ1日当たりの平均乗降客数は100万人を超えている中で、現在ではリニア中央新幹線の開業に向け再整備が進んでおります。
栄地区でも多くの再開発が進んでおり、その中でも新たな街のシンボルとなるザ・ランドマーク名古屋栄はホテル、オフィス、シネコン、店舗等で構成された複合ビルが2026年夏ごろの開業が予定されており、今後5~10年の間に都心部一帯では大規模再開発事業が目白押しの状況で名古屋中心部のさらなる発展が期待されるところであります。
我々不動産鑑定士は不動産の適正な価値を把握し、評価を行う専門職業家としてその果たすべき社会的役割は重要であると考えております。私ども公益社団法人愛知県不動産鑑定士協会は、会員である不動産鑑定士の資質を向上させ、公平・公正な不動産鑑定評価制度を普及させることにより、不動産の適正な価格形成を推進し、県民の皆様の生活向上及び県土の健全な発展に貢献できるよう今後とも努力してまいります。
これから2年間の任期となりますが、理事各位及び会員と力を合わせより良い協会となるよう活動を行ってまいりますので、引き続き当協会及び会員に対するご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年7月
公益社団法人 愛知県不動産鑑定士協会
代表理事会長 小森 洋志